ゼニス / Zenith
最も高額なウォーホルとバスキアの共同作品
概要
作者 | ジャン=ミシェル・バスキア、アンディ・ウォーホル |
制作年 | 1985年 |
メディウム | キャンバスにアクリル、オイルスティック |
ムーブメント | 新表現主義、ポップ・アート |
サイズ | 297 cm × 673 cm |
《ゼニス》は、1985年にジャン=ミシェル・バスキアとアンディ・ウォーホルによって共同制作された絵画。2014年5月にフィリップス・オークションで1,140万ドルで落札され、ウォーホルとバスキアのコラボレーション作品では最高額を記録した。
アンディ・ウォーホルとジャン=ミシェル・バスキアは、1982年10月にアートディーラーのブルーノ・ビショフバーガーが仲人となって正式に知り合った。二人はクリエイティブ・パートナーとなり、その多忙な交友関係は1980年代のニューヨークのアートシーンを決定づけることになった。
ウォーホルのアシスタントであったアーティストのロニー・カットロンは次のように語っている
「アート界のクレイジーな結婚のようなもので、二人は奇妙なカップルだった。共生的な関係だった。ジャン・ミシェルはアンディの名声が必要だと考え、アンディはジャン・ミシェルの新しい血が必要だと考えていた。ジャン・ミシェルはアンディに反抗的なイメージを与えた」。
1984年から1985年にかけて、ウォーホルとバスキアは共同で大作を制作した。1985年9月、トニー・シャフラジ・ギャラリーで開催された合同展「Paintings」の評価が芳しくないこともあり、二人のコラボレーションは終了することになった。
二人のコラボレーション作品は、2つのスタイルを融合させたものだった。ウォーホルがまず商業的なイメージを描き、そこにバスキアが独自のテイストを加えていく。
制作プロセスについてバスキアはこう語っている。
「彼は、新聞の見出しや製品のロゴなど、非常に具体的で認識しやすいものを描き、私はそれを汚していくのです」。
「Zenith」は、電子機器メーカーのゼニスにちなんだタイトルで、キャンバスの中央には「Zenith」の赤いロゴが入っている。
2014年5月に開催されたフィリップス現代美術イブニングセールで1,140万ドルで落札され、オークションで落札された二人のコラボレーション作品の中で最も高額な絵画となった。
■参考文献
・https://en.wikipedia.org/wiki/Zenith_(1985_painting)、2021年12月8日アクセス