カテゴリ:版画



12日 8月 2018
フェリックス・ヴァロットン(1865年12月28日-1925年12月29日)はスイス・フランスの画家、版画家。ナビ派。近代木版画の発展における重要人物をみなされている。 1890年代にヴァロットンが制作した多くの木版画は革新的なもので、芸術媒体としての木版画の復興を果たした引導者としての地位を確立。平面性や際立った輪郭線、グラデーションのない白と黒のコントラストの木版画は、ムンク、オーブリー・ビアズリーなどに影響を与えた。 絵画においてはナビ派と密接な交流を持ち、友情は生涯続いた。木版画で培った技術を絵画に反映させた作品を多数制作する。ナビ派解散以後は、画面に冷たさを伴う独自の写実的絵画を発展させ、1920年代の新即物主義の先駆者となった。
11日 11月 2017
マウリッツ・コーネリス・エッシャー(1898年6月17日-1972年3月27日)は、オランダのグラフィック・アーティスト。通称はM.C.エッシャー。ウッドカット、メゾチント、リトグラフなどの形式で、計算し尽くした幾何学的な絵を描くことで知られる。 エッシャー作品は、特に幾何学的オブジェに焦点が置かれたものとなっており、不可能図形、無限空間、鏡映、シンメトリー、透視図、星型多面体、截断図、双曲幾何学線、平面充填形などの数学的手法をもちいて絵画空間が構成される。 エッシャー自身はそれほど数学的能力はなかったとされているが、ジョージ・ポリア、ロジャー・ペンローズ、ハロルド・コクセターといった当時の数学者や結晶学者のフリードリヒ・ハーグらから影響を受け、彼独自のテセレーションの研究をしていたと考えられている。