カテゴリ:書籍



08日 5月 2020
『インタビュー』は1969年後半にアンディ・ウォーホルとイギリス人ジャーナリストのジョン・ウィルコックが創刊したアメリカの雑誌。雑誌のニックネームは「ポップの水晶」。 世界で最も有名なセレブリティ、芸術家、ミュージシャンなどのクリエイターたちと濃密なインタビュー記事を行うのが特徴で、インタビューはいつも未編集かエキセントリックなウォーホルのデザインで編集される。 ただし、晩年にウォーホルが編集に関わらなくなると、ボブ・コレセロ主導の一般的な編集方針に変わった。初期の流通は身内の人だけに配られていた無料誌だった。
29日 4月 2019
『シュルレアリスムとは何か』(ちくま学芸文庫)は、文学者で美術評論家の巖谷國士によるシュルレアリスムの解説書。 さまざまなシュルレアリスム用語を断片的に解説するのではなく、シュルレアリスムの歴史に沿いながら、「いつ」「どこで」「どのような経緯で」「この技法が生まれた」と順序立てて解説するのが本書の特徴である。 1919年に「自動記述」がはじまり、その後、断続的に実験が繰り返され、1924年に『シュルレアリスム宣言』が発表され、パリでシュルレアリスム運動が始まる。当初は文学中心だったが「コラージュ」や「デペイズマン」を通して美術の世界でもシュルレアリスムが広がり、運動がピークに達する1929年、この10年間に起きた出来事を順番に読み取ってゆくことで、シュルレアリスムを深く理解できる構成になっている。

16日 1月 2018
岡上淑子(1928年生まれ。高知出身のシュルレアリスム系コラージュ作家。現在(2013年)85歳、高知在住。学生時代に瀧口修造に見出され、コラージュアーティストとしてデビューして、おもに1950年代に美術活動を行う。60年代以後は、姿を見せなくなるが、2000年頃から再評価されはじめる。 優美で不穏、繊細で大胆―― 幻のコラージュ作家・岡上淑子のコラージュ128点、写真22点を収録した完全版作品集。 作品一覧、所在不明作品一覧、新聞掲載の童話も含めた自筆テキスト、年譜、展覧会歴、参考文献、池上裕子氏の論文など、詳細な資料を収める。 高知県立美術館「岡上淑子コラージュ展―はるかな旅」公式図録。
31日 7月 2017
「寺山修司・幻想写真館 犬神家の人々」は、寺山修司の絵葉書写真シリーズ『犬神家の人々』を収録した作品集。40年の時を経て伝説の作品集が愛蔵復刻版として復刊が決定。2017年8月25日に復刊ドットコムから出版予定。現在、Amazonで予約を受け付けている。...