カテゴリ:幻想芸術



【美術解説】ジュゼッペ・アルチンボルド「果物や花で構成された不気味な肖像画」
アーティスト一覧 · 12日 10月 2022
ジョゼッペ・アンチンボルド(1526または1527〜1593年7月11日)はイタリアの画家。果物、野菜、花、魚、本などのオブジェで構成された不気味な頭部作品で知られている。 これらのアンチンボルド作品は、彼の別作品とはまったく作風が異なるものである。アンチンボルドは、ウィーンとプラハの3人の神聖ローマ皇帝のために肖像画を描いていた宮廷画家であり、また宗教的な主題や帝国動物園のエキゾチックな動物絵画を制作していた。 果実、動物、風景、さまざまな無生物などのオブジェでグロテスクで象徴的な人間肖像画は、おそらく宮廷を楽しませるための遊びで制作していたもだろうが、美術批評家のなかに、ルネサンス期の新プラトン主義やその時代の他の学問の潮流と関連して制作していたいたと主張するものもいる。
【美術解説】ウィリアム・ブレイク「最も偉大で特異なイギリスの幻想画家」
アーティスト一覧 · 02日 8月 2021
ウィリアム・ブレイクはイギリスの画家、版画家、詩人であり、ロマン主義の先駆者として知られています。彼の作品は当時、彼の特異な作風のため狂人と見なされ無視されていましたが、のちに哲学的な表現力や想像力が再発見され、批評家から高い評価を受けるようになりました。本記事では、ウィリアム・ブレイクの生涯を振り返り、彼の作品や詩のシリーズについて解説します。また、20世紀の文芸評論家ノースロップ・フライが『預言書的書物』として論じたブレイクの作品についても詳しく解説します。

【美術解説】七戸優「イラストレーションの様式で幻想絵画を描く」
アーティスト一覧 · 23日 2月 2021
七戸優(1959年〜)は日本の画家。青森県生まれ。1981年武蔵野美術大学造形学部建築科卒業。3年間の会社員生活後、フリーイラストレーターになる。 稲垣足穂やフランツ・カフカなどの影響を受け少年や少女、兎をモチーフにして、古典的な絵画技術でシュルレアリスティックな具象絵画を描く。現代幻想美術の代表的な画家の1人。また、青木画廊第3世代の1人として知られている。 2005年に詩画集的絵本『オイシャサンゴッコ』を出版。また、イラストレーターとしても活躍しており、綾辻行人らの小説の表紙や黒色すみれのジャケットを手がけている。 七戸の作品は、30×30cmほどの小さな木のパネルにアクリル絵の具で描かれることが多く絵画の世界ではこのサイズは異端である。これは、七戸がイラストレーションの世界で活躍していることを示している。そして、これらの木のパネルは、それ自体が巨匠の手で額装されている。
20日 1月 2020
澁澤龍彦(1928年5月8日-1987年8月5日)は日本の小説家、フランス文学の翻訳家、美術批評家。 活動初期はマルキ・ド・サドをはじめ、多数のフランス文学を翻訳し、日本に紹介したことで知られる。特に「サド裁判事件」を通じて、澁澤の名前は一般に広がった。...