08日 7月 2018
ルイス・キャロルことチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンは、かなりの腕前のアマチュアの写真家で、写真史にもその名前を残している。
1856年ドッドソンは叔父のスケフィントン・ラトウィッジの影響で写真に興味を持ちはじめ、その年の3月18日にオックスフォードの友人であるレジナルド・サウジーとともにカメラを購入し、写真撮影を始めるようになる。
写真を始めるとすぐに、ドジソンは宮廷写真家として知られるようになり、その腕前の高さから、アマチュアながらも非常に早い段階から写真で生計を立てる考えもあったほどだという。
現存している彼が撮影した全写真を徹底的にリスト化したロジャー・テイラーやエドワード・ウェイクリングの研究『Lewis Carroll, Photographer』(2002年)によれば、半分以上が少女を撮影したものだという。カメラを入手した1856年にチャールズは、一連のアリス・シリーズのモデルであるアリス・リデル(当時4歳)の撮影を行っている。少女以外の写真では、男性、女性、少年、風景を撮影したものが大半で、サブジェクトとして骸骨、人形、犬、彫像、絵画、木などがよく撮