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【作品解説】マーク・ロスコ「無題(黄色と青)」
作品解説 · 25日 12月 2024
マーク・ロスコが1954年に制作した『無題(黄色と青)』は、鑑賞者を深い瞑想の世界へと誘う壮大なスケールと輝く色彩を特徴とする作品です。彼が理想とした「絵画と観る者の完結した経験」を体現し、存在の奇跡に対する畏敬を呼び起こすこの作品は、ロスコ芸術の真髄を示す傑作と言えるでしょう。
23日 6月 2017
《No.6(すみれ、緑、赤)》は1951年にマーク・ロスコによって制作された油彩作品。抽象表現主義作品のカラーフィールド・ペインティングとみなされている。《No.6》はこの時期のロスコのほかの作品と同じように、全体的に不均衡でかすみがかった薄暗い色味で描かれている。 主題はなく色の印象だけで鑑賞者に強烈なメッセージを伝えているが、この時代のロスコはまだ貧しく、画家としては売れず、一般的に憂鬱な時期であったといわれている。しかし、翌年の1952年にニューヨーク近代美術館で開催された「15人のアメリカ人」展にロスコは招待され、ジャクソン・ポロックやウィリアム・バツィオーツと並んで、正式に抽象表現主義のメンバーとして紹介され、ロスコは売れ始めた。