03日 5月 2017
「チェルシー・ガール」は、1966年にアンディ・ウォーホルとポール・モリッシーによって監督された実験地下映画。この映画は長い前衛芸術映画制作期間があった後に、ウォーホルが初めて商業的に成功した作品である。
チェルシー・ホテルの客室を中心にニューヨークのさまざまな場所で生活する女性のライフスタイルを撮影したセミ・ドキュメンタリー映画である。ドラッグ、乱交、髪の手入れをするニコ、母親と喧嘩する息子などのシーンが映し出される。
画面は2分割されたダブルスクリーン方式が採用されているが、これは、さまざまな女性の生活を並行して覗き見するように楽しんで欲しいと意図がある。各シーンにそれぞれサウンドトラックが入り、モノクロ映像とカラーが同時に表示される。オリジナルカットは3時間以上ある。
タイトルの「チェルシー・ガールズ」は撮影場所のホテル名から由来しており、ニコの1967年のデビューアルバム「チェルシー・ガール」の由来でもある。
身体が部屋の窓になり、股間がドアになった裸の少女のポスターを制作したのは、グラフィック・アーティストのアラン・オルドリッジ。ポスターの少女はクレア・シェーンストー