12日 8月 2018
フェリックス・ヴァロットン(1865年12月28日-1925年12月29日)はスイス・フランスの画家、版画家。ナビ派。近代木版画の発展における重要人物をみなされている。
1890年代にヴァロットンが制作した多くの木版画は革新的なもので、芸術媒体としての木版画の復興を果たした引導者としての地位を確立。平面性や際立った輪郭線、グラデーションのない白と黒のコントラストの木版画は、ムンク、オーブリー・ビアズリーなどに影響を与えた。
絵画においてはナビ派と密接な交流を持ち、友情は生涯続いた。木版画で培った技術を絵画に反映させた作品を多数制作する。ナビ派解散以後は、画面に冷たさを伴う独自の写実的絵画を発展させ、1920年代の新即物主義の先駆者となった。