06日 2月 2019
「生者の心における死の物理的な不可能さ」は、1991年にダミアン・ハーストによって制作されたコンセプチュアル・アート作品。ハーストのYBA(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)時代の代表作である。1990年代のイギリス美術のイコン的作品であり、またYBAのシンボル的な作品とみなされている。
鉄とガラスで覆われた巨大な箱に、全長4.3メートルのイタチザメがホルマリン漬けにされている。もともとは1991年にイギリスのコレクターであるチャールズ・サーチの依頼によって制作された作品で、2004年にアメリカの投資家でコレクターのスティーブン・A・コーヘンに売却されている。詳細な売却値は分かっていないが、約800万ドルと見られている。
なお、オリジナルのイタチザメは劣化したため、2006年に新しい標本に入れ換えられている。