08日 8月 2018
オディロン・ルドン(1840年4月20日-1916年7月6日)はフランスの印象主義、象徴主義の画家、版画家、素描家、パステル画家。無意識下の世界を描写したかような夢と幻想の世界観を表現。
同世代のモネやルノワールが、画面からあらゆる文学的、物語的要素を拒否して、純粋な日常の感覚の世界を追求していことに不満を持ち、ギュスターブ・モローと同じくルドンは、日常を超えて、夢や無意識の織り出す万華鏡のような妖しい人工楽園の物語を創り出した。
1900年ジグムント・フロイトの「夢の解釈」が世に問われ始め、いよいよフロイトの深層心理学が美術界にも影響を与え始めると、ナビ派の画家たちはルドンのことを「われらのマラルメ」と呼び、敬意を払った。
ルドン死後、シュルレアリストたちは、幻視、幻覚、ファンタジー性があり、ルドン自身が作品を無意識的方法と述べたことから、アンドレ・ブルトンはシュルレアリスムの先駆者と評価した。