【美術解説】ティム・ビスカップ「50年代童話絵本を呼び起こす画家」

ティム・ビスカップ / Tim Biskup

50年代童話絵本を呼び起こす画家


概要


生年月日 1967年9月21日
国籍 アメリカ
表現媒体 イラストレーション、プロダクトデザイン、絵画、彫刻
ムーブメント ロウブロウアート
公式サイト http://www.timbiskup.com/

ティム・ビスカップ(1967年9月21日生まれ)はアメリカの画家、イラストレーター、ロウブロウアーティスト。1950年代の絵本イラストレーションを呼び起こす古風な絵柄が魅力。

 

美術学校を中退し、大好きだったアニメ「Ren&Stimpy」の作者ジョン・クリクファルセーのスタジオに入り、腕を磨く。

 

最も影響を受けているのは、1940〜50年台のレコードジャケットイラストレーターのジム・フローラ。1980年代後半にサンフランシスコの中古レコード店でジム・フローラがてがけるLPレコードと出会って受けた衝撃が、現在の彼の作品が生まれる出発点になった。

 

ティムがアーティストになりたいと思ったのは、1984年に家族でポンピドゥー・センターを訪れた時だった。そこで彼は、ロバート・マッタ、ニキ・ド・サン・ファレ、ジャン・ティンゲリーの作品に触れた。

 

1986年にオーティス・カレッジ・アート・アンド・デザインのファインアート科に入学したが、1988年に中退した。彼はインタビューで、アートの作り方を学ぶというよりも、アートの概念に重きをおく教育に不満を感じたと語っている。

 

20世紀後半にシルクスクリーン、テキスタイル、ロトキャスト・ビニールなどの多様なメディアを介して、遊び心のある躍動感あふれるサイケデリックなイメージで名が知られるようになる。 アメリカのアパレルブランド「GAMA-GO」のデザインにも多数貢献している。


■参考文献

https://en.wikipedia.org/wiki/Tim_Biskup、2020年5月2日アクセス