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【作品解説】ジェームズ・ホイッスラー「薔薇と銀:磁器の国から来たお姫様」

薔薇と銀:磁器の国から来たお姫様 / Rose and Silver: The Princess from the Land of Porcelain

ジャポニズムの影響を受けて描かれた人物画


《薔薇と銀:磁器の国から来たお姫様》1863-1865年
《薔薇と銀:磁器の国から来たお姫様》1863-1865年

概要


作者 ジェームズ・ホイッスラー
制作年 1863-1865年 
サイズ 201.5 cm × 116.1 cm
メディウム キャンバスに油彩
所蔵者 ワシントンD.C.のフリーア美術館

《薔薇と銀:磁器の国から来たお姫様》は、画家ジェームズ・ホイッスラーが1863年から1865年にかけて制作した絵画。現在、ワシントンD.C.のフリーア美術館にある「孔雀の間」の暖炉の上に飾られている。

 

絨毯や屏風、大きな花瓶など、アジアの美術品に囲まれ、西洋風に着物をきこなしたヨーロッパ人女性が立っている様子が描かれている。

 

彼女は手扇を持ち、「切なげに」前を見ている。全体は印象派的な手法で描かれている。 絵画の額縁には、絵と同様のモチーフで、連なる円と無数の長方形の装飾が施されている。

 

「お姫様」を描いた当時のホイッスラーは、作品に金を多量に使用することが多かった。同様の主題で描かれた作品として《紫と金の気まぐれ No.2 金屏風》がある。

 

本作には金や金の顔料は使われていないが、黄色と黄土色の色調は、イギリスの海運王フレデリック・レイランドの家に飾られていたときの金と青の内装を引き立たせている。

フリーア美術館の「孔雀の間」の暖炉に掛けられた「姫」
フリーア美術館の「孔雀の間」の暖炉に掛けられた「姫」


■参考文献

https://en.wikipedia.org/wiki/The_Princess_from_the_Land_of_Porcelain、2022年7月14日アクセス