【美術解説】ノバート・コックス「世界の破滅と再生を予言する黙示録画家」

ノバート・コックス / Norbert Kox

世界の破滅と再生を予言する黙示録画家


概要


生年月日 1945年8月6日
死没月日 2018年12月29日
国籍 アメリカ
表現媒体 絵画
ムーブメント ヴィジョナリー・アートアウトサイダー・アート

ノバート・コックス(1945年8月6日生まれ)は、アメリカのヴィジョナリー・アーティスト。世界の破滅と再生を予言する黙示録画家。

 

1945年8月6日、ウィスコンシン州グリーンベイで生まれる。誕生日にヒロシマに原爆が落ちた。17歳で陸軍に入隊すると、独学で絵の勉強とアルコールに没頭し始める。除隊後は、「アウトローズ」暴走族ギャングの一員として活躍。おもに、改造車製作で生活費を稼いでいた。改造車制作を機会に絵を描き始める。

 

30歳のときに麻薬過剰摂取で1度生死をさまよう。暴走族を脱退することに悩んだあげく、キリスト教原理主義派に入信して、聖書研究に没頭し始める。しかし「キリスト教の正体は異教の邪神信仰なり」と解釈すると、教会を捨ててひとり1975年から85年の間、森の中に入り、自分専用のキリスト教会「福音の道」を建設。

 

40歳でニーチェのツァラトゥストラのごとく森から出ると、大学に入学して本格的に絵を勉強し始める。グリーンベイに戻ってからも、彼は終末的でスピリチュアルな絵画を描き続け、2018年に死去。


■参考文献

https://en.wikipedia.org/wiki/Norbert_Kox、2020年5月2日アクセス

https://www.outsiderart.co.uk/artists/norbert-kox、2020年5月2日アクセス