【作品解説】ミロ・モアレ「ミラー・ボックス」

ミラー・ボックス / Mirror Box

合意的な性的行為


概要


《ミラー・ボックス》は2016年にロンドンで行われたスイスの芸術家ミロ・モアレによるパフォーマンス・アート。

 

胸や下半身に大きなミラーボックスを取り付けた状態で、さまざまなヨーロッパの都市を歩きまわり、見知らぬ人にミラーボックスの中に手を入れさせ、30秒間自由に胸や膣を触ってもらうというもの。

 

モアレによれば、このパフォーマンスは2016年にケルンで1000人以上の女性が見知らぬ男たちに襲われた事件に抗議したヌード・パフォーマンス『ケルンの大量女性暴行事件への抗議』をフォローアップするものだという。

 

「お互いに合意的な性的行為のシンボル」をアピールしたかったという。

 

ミロ・モアレは自身を「コンセプチュアル・アーティスト、画家、アート・アマゾン、心理学者」と紹介しており、これまでにヨーロッパのさまざまな都市でヌード・パフォーマンスを行なってきた。

 

しかしながら、ロンドンのトラファルガー広場での今回のパフォーマンスは度が過ぎた。パフォーマンスをはじめるとすぐに逮捕され、刑務所に24時間拘束されたうえ、4桁の罰金を支払いが命じられたという。