小室眞子 / Mako Komuro
アート・ワールドで活躍する日本の元王女
生年月日 | 1991年10月23日 |
職業 | 美術史家、メトロポリタン美術館アジア美術部門アシスタント |
居住地 | ニューヨーク |
小室眞子さんは、現在ニューヨークのメトロポリタン美術館でボランティア活動をしているという。
ニューヨークのエリート・アートシーンに紛れこもうと、無給のインターシップに励んでいるミレニアム世代にとって彼女の仕事は共感できる出来事だろう。
なお、眞子さんはアジア美術部門と共同で開催する展覧会で、13世紀に日本に仏教を広めた旅の僧、一遍の生涯、および一遍に関連したさまざまな美術作品の研究と解説をしているという。
「彼女は美術館で働くだけの資格があり、おそらく美術館のコレクション作品関連の仕事をしているでしょう。この仕事は一般的には、かなりの下調べが必要なので、図書館で多くの時間を過ごすことになるでしょう」と、メトロポリタン美術館の元キュレーターは話している。
20世紀半ばに制作された沖縄の画家山田真山作の掛軸『一遍上人戒名偈』についてのカタログエッセイが、メトロポリタン美術館のウェブサイトに掲載されているが、この文章は、同美術館の日本美術担当学芸員であるジョン・T・カーペンターが眞子さんの書いた文章を翻案したものであるという。
もともと、ジョン・T・カーペンター自身が解説文を書いていたが、その解説内容に問題があり、日本美術に詳しいであろう眞子さんの助けを得て、再びカーペンターが執筆したものだという。
また、日本社会にとっても眞子さんのエリート・アートシーンの介入は、日本のアートシーン、とりわけ「(カタカナの)アート」と「ART」と違いを理解することに重大な影響を与えるかもしれない。
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宮内庁によると、眞子さんは長年にわたり否定的な報道が続いたため、心的外傷後ストレス障害と診断されたという。心を痛めつける日本のマスコミと異なり、アートペディアでは今後、眞子さんの欧米エリート・アートシーンの交流について配信していきたい。
経歴
小室眞子さんは、以前から西洋美術に対して深い理解がある。趣味の延長のしごとではない。2014年(平成26年)9月、レスター大学大学院博物館学研究科に入学し、美術館・ギャラリー学の修士課程を修了している。
大学院在学中は、サイモン・ネル教授の指導の下、ブラシュカ父子の海洋生物模型を題材に、修士論文「博物館におけるオブジェクトの解釈の可能性」を執筆したほか、イギリス王室との交流も行った。
また、2015年(平成27年)7月から8週間、コヴェントリーのハーバート美術博物館で実務研修プログラムに参加し、レスターのニュー・ウォーク博物美術館での研究にも従事した。
日本では、眞子さんは東京大学総合研究博物館の特別研究員として5年間勤務していた。
2021年にフォーダム大学の法学部を卒業し、ニューヨークへ移住することを発表すると、ニューヨークのアート・ワールドでどこに就職先をめぐるか憶測が飛び交った。
現在、眞子さんはニューヨークでは、ヘルズ・キッチンの高級ビル内にある1ベッドルームのアパートに住んでいると思われる。
アート・ワールドに勤める皇族は、眞子さんだけではない。イギリスのユージェニー・オブ・ヨーク王女は、ハウザー&ヴァルトのディレクターを務めている。2019年、彼女は祖母であるエリザベート2世に、ソマーセットにあるメガギャラリーの敷地を案内している。
■参考文献
・https://news.artnet.com/art-world/princess-mako-volunteering-met-museum-2098540、2022年4月15日アクセス