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【作品解説】ルネ・マグリット「世界大戦」

世界大戦 / The great war

スミレで隠された白ドレスの婦人


ルネ・マグリット「世界大戦」(1964年)
ルネ・マグリット「世界大戦」(1964年)

概要


作者 ルネ・マグリット
制作年 1964年
メディウム 油彩、キャンバス
サイズ 81 cm x 60 cm
コレクション プライベートコレクション

「世界大戦」は1964年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。

 

上流階級を思わせるきれいなドレスを着て日傘をさした婦人。婦人の顔の真ん中にはスミレの花束が置かれている。一番見たい、知りたいその顔はスミレによって隠されている。

 

1946年に制作した「人の子」の対になるような作品で、海と壁の背景をバックにした構図となっている。マグリット作品では、「人の子」のような山高帽の男性の顔がリンゴで隠されている作品をよく制作しているが、このようなスミレで顔が隠された女性作品は本作品だけである。あとの女性ポートレイトは、ほとんど具体的な顔が描かれている。


 

■参考文献

「ルネ・マグリット展」東京国立近代美術館

 

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