インタビュー / Interview
アンディー・ウォーホルの雑誌
概要
『インタビュー』は1969年後半にアンディ・ウォーホルとイギリス人ジャーナリストのジョン・ウィルコックが創刊したアメリカの雑誌。雑誌のニックネームは「ポップの水晶」。
世界で最も有名なセレブリティ、芸術家、ミュージシャンなどのクリエイターたちと濃密なインタビュー記事を行うのが特徴で、インタビューはいつも未編集かエキセントリックなウォーホルのデザインで編集される。
ただし、晩年にウォーホルが編集に関わらなくなると、ボブ・コレセロ主導の一般的な編集方針に変わった。初期の流通は身内の人だけに配られていた無料誌だった。
歴史
アンディ・ウォーホル時代
初期の頃は、『インタビュー』の無料コピーが「群衆」に配られることが多かった。これが雑誌の発行の始まりだった。 ウォーホルが雑誌の日常的な雑務から手を引くようになると、彼の生涯の終わりに向けて、編集者ボブ・コラセロののもとでより伝統的な編集スタイルで雑誌編集が行われるようになった。
しかし、ウォーホルは雑誌のアンバサダーとして活動を続け、路上で通行人に配布したり、ニューヨークのマンハッタンの路上でその場しのぎのサイン会を開催したりした。
この雑誌の特徴となった『インタビュー』のクリエイティブな表紙は、1972年から1989年までアーティストのリチャード・バーンスタインが担当した。
ブラント出版時代
雑誌のフォーマットは、60%が特集、40%が光沢のある広告だった。1987年にウォーホルが亡くなるとブラント出版社から発行されるようになる。イングリッド・シシーが編集をしていたが、彼女とピーター・ブラントの元妻サンドラが恋人同士となり雑誌をさるまでの18年続いた。その後は、ブラントの親会社であるブラント出版社の株式の半分を売却された。
2008-2018
『インタビュー』は2008年9月、共同編集ディレクターのファビアン・バロンとグレン・オブライエンのもとで、ケイト・モスを表紙にして再スタートした。ステファン・ムーラムとクリストファー・バロンがそれぞれ編集長と編集長を務めた。この出版物のコンテンツは、オンラインとiTunesで利用できるアプリ「Other Edition」を介して閲覧することができる。
2017年現在、ファビアン・バロンが編集長、カール・テンプラーがクリエイティブ・ディレクター、ニック・ハラミスが編集長を務めている。2013年12月、ステファン・ムーラムはインタビューを辞めて、Harper's Bazaarのエグゼクティブエディターに就任。キース・ポロックは2014年から2016年まで編集長を務めた。
2018年5月21日、出版物が休刊し、2018年末までに印刷版とウェブ版の両方の出版物を終了することが発表された。また、同出版は連邦破産法第7章に基づく破産と清算を申請した。
■参考文献
・https://en.wikipedia.org/wiki/Interview_(magazine)、2020年5月8日アクセス