【美術解説】100万ドル以上の盗難美術作品
多くの価値のある美術作品が過去に盗まれている。ここに掲載している美術作品は、数百万ドル以上で評価されている西洋美術の巨匠の盗難された作品である。
盗難されて紛失状態にある美術
《コテージのある風景》レンブラント
作者 | レンブラント |
盗難日付 | 1972年9月4日 |
盗難場所 | カナダ、モントリオール美術館 |
見積価格 |
当時100万ドル 現在価格では500万ドル以上 |
報奨金 | 5万ドル |
1972年に武装した強盗が美術館から強奪したレンブラントの希少な風景画。
《パイプをくわえた男》ジャン・メッツァンジェ
貸し出しで運搬中に行方不明になった。
《オーヴェル・シュル・オワーズの眺め》ポール・セザンヌ
ミレニアムカウントダウン時の花火の祭典中に美術館から盗まれた。
《ケシの花》フィンセント・ファン・ゴッホ
エジプト当局は、カイロ国際空港で2人のイタリア人容疑者がイタリア行きの飛行機に搭乗しようとしたときに取り戻したと勘違いしていた。1977年6月4日にも同じ美術館から盗まれ、10年後にクウェートで取り戻している。ゴッホが自殺する3年前に描かれた。赤と黄のケシが暗い背景と対照的。
《オベリスクと風景》ホーファールト・フリンク
作者 | ホーファールト・フリンク |
盗難日付 | 1990年3月18日 |
盗難場所 |
US、マサチューセッツ州 ボストン イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館
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見積価格 | 5億ドルの一部 |
報奨金 | 1000万ドル |
1990年3月18日、ボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館から13点の作品(総額5億ドル相当)が盗まれ、世界史上最大の芸術窃盗事件が発生した。本作品はその中の1点。オランダ黄金時代のオランダ画家ホーファールト・フリンクの作品。
《コンサート》ヨハネス・フェルメール
作者 | ヨハネス・フェルメール |
盗難日付 | 1990年3月18日 |
盗難場所 |
US、マサチューセッツ州 ボストン イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館
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見積価格 | 5億ドルの一部 |
報奨金 | 1000万ドル |
1990年3月18日、ボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館から13点の作品(総額5億ドル相当)が盗まれ、世界史上最大の芸術窃盗事件が発生した。盗まれた作品の中には、フェルメールの《コンサート》があった。これは世界で最も高額な盗難美術の1つと考えられており、返却につながる情報に対して1000万ドルの報酬が約束されている。
《ガリラヤ湖の嵐》レンブラント
作者 | レンブラント |
盗難日付 | 1990年3月18日 |
盗難場所 |
US、マサチューセッツ州 ボストン イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館
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見積価格 | 5億ドルの一部 |
報奨金 | 1000万ドル |
1990年3月18日、ボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館から13点の作品(総額5億ドル相当)が盗まれ、世界史上最大の芸術窃盗事件が発生した。盗まれた作品の中には、レンブラントの《ガリラヤ湖の嵐》があった。
破壊または紛失の可能性のある美術
《聖フランシスコと聖ローレンスを伴うキリスト降誕》カラヴァッジョ
作者 | カラヴァッジョ |
盗難日付 | 1969年10月16日 |
盗難場所 |
イタリア パレルモ 聖ローレンス礼拝堂
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見積価格 | 2000万ドル |
報奨金 | ? |
1609年に制作されたイタリアのバロック様式の巨匠カラヴァッジョによる絵画。1969年10月16日にシチリア島パレルモで盗まれた。 絵画は大きく、ほぼ6平方メートル(実際のサイズ268 cm x 197 cm)で、祭壇の上に掛けられていた。 おその大きさのために、教会から持ち出すのに少なくとも2人以上の泥棒が関与している集団的窃盗である。捜査官によれば、この絵は略奪後、数十年のうちにシチリアのマフィアによって書き換えられてとみなされ、まだどこかに隠されている可能性は高いという。
《鳩と小さなえんどう豆》パブロ・ピカソ
1911年に制作されたパブロ・ピカソの作品。2010年5月20日パリ近代美術館から盗まれた5つの海外の1つで、合計で約1億2300万ドルの被害とされている。泥棒が盗難直後にゴミ箱に入れたため、この絵は廃棄されたが、絵画が見つかる前にコンテナはカラになった。
《ローソクのある静物画》フェルナン・レジェ
1922年に制作されたフェルナン・レジェによる作品。2010年5月20日パリ近代美術館から盗まれた5つの海外の1つで、合計で約1億2300万ドルの被害とされている。泥棒が盗難直後にゴミ箱に入れたため、この絵は廃棄されたが、絵画が見つかる前にコンテナはカラになった。
《正義の裁判官》ヤン・ファン・エイク
作者 | ヤン・ファン・エイク |
盗難日付 | 1934年4月10日 |
盗難場所 |
ベルギー ヘント 聖バーフ大聖堂
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見積価格 | 不明 |
報奨金 | ? |
祭壇画の一部として、1934年4月10日の夜に盗まれるまでベルギー、ヘントにある聖バーフ大聖堂に展示されていた。ヘントの司教は犯人から100万ベルギー・フランの身代金を要求された。1934年11月25日、唯一作品の隠し場所を知っていた泥棒が死去したことがわかり、墓へ秘密を持っていってしまった。隠し居場所を知っていると主張するものいたが、一度も回収されておらず、現在破壊されていると考えられている。
《ロンドン・ウォータルー橋》クロード・モネ
2012年10月16日午前3時ごろに非常口から侵入してきた犯人たちは、絵画を切り取り、悠々と姿を消した。わずか90秒足らずの犯行であった。盗まれた美術品は、ピカソやゴーギャン、モネなど絵画7点、被害額は最大2億ユーロ(約200億円)にのぼると予想された。2013年1月、ルーマニアで同国人の容疑者3人を逮捕。捜査当局によると、盗まれた作品は主犯格とされる男の母親が、証拠隠滅のために自宅のかまどですべて燃やしたと話しているという。
《チェアリング・クロス橋》クロード・モネ
2012年10月16日午前3時ごろに非常口から侵入してきた犯人たちは、絵画を切り取り、悠々と姿を消した。わずか90秒足らずの犯行であった。盗まれた美術品は、ピカソやゴーギャン、モネなど絵画7点、被害額は最大2億ユーロ(約200億円)にのぼると予想された。2013年1月、ルーマニアで同国人の容疑者3人を逮捕。捜査当局によると、盗まれた作品は主犯格とされる男の母親が、証拠隠滅のために自宅のかまどですべて燃やしたと話しているという。
《開いた窓の前の少女》ポール・ゴーギャン
2012年10月16日午前3時ごろに非常口から侵入してきた犯人たちは、絵画を切り取り、悠々と姿を消した。わずか90秒足らずの犯行であった。盗まれた美術品は、ピカソやゴーギャン、モネなど絵画7点、被害額は最大2億ユーロ(約200億円)にのぼると予想された。2013年1月、ルーマニアで同国人の容疑者3人を逮捕。捜査当局によると、盗まれた作品は主犯格とされる男の母親が、証拠隠滅のために自宅のかまどですべて燃やしたと話しているという。
《セルフポートレイト》メイエル・デ・ハーン
作者 | メイエル・デ・ハーン |
盗難日付 | 2012年10月15−16日 |
盗難場所 |
オランダ ロッテルダム クンストハル美術館 |
見積価格 | 不明 |
報奨金 | 不明 |
2012年10月16日午前3時ごろに非常口から侵入してきた犯人たちは、絵画を切り取り、悠々と姿を消した。わずか90秒足らずの犯行であった。盗まれた美術品は、ピカソやゴーギャン、モネなど絵画7点、被害額は最大2億ユーロ(約200億円)にのぼると予想された。2013年1月、ルーマニアで同国人の容疑者3人を逮捕。捜査当局によると、盗まれた作品は主犯格とされる男の母親が、証拠隠滅のために自宅のかまどですべて燃やしたと話しているという。
盗まれたが戻ってきた作品
《モナ・リザ》レオナルド・ダ・ヴィンチ
作者 | レオナルド・ダ・ヴィンチ |
盗難日付 | 1911年8月21日 |
復旧日付 | 1913年 |
盗難場所 |
フランス、パリ ルーブル美術館
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見積価格 |
1962年の保険見積もりで1億ドル。 現在の価格で調整すると7億8200万ドル |
パリのルーブル美術館から盗まれたことで、それまで知識人の間でしか語られなかった《モナ・リザ》が大衆の間にも注目を集めるようになり、その後現在にいたるまで世界際で最も有名な美術作品になった。盗難後、調査のためルーブルは一週間閉鎖された。犯人のヴィンチェンツォ・ペルッジャは、イタリアで売却しようとして逮捕された。
《執筆する聖ヒエロニムス》カラヴァッジョ
作者 | カラヴァッジョ |
盗難日付 | 1984年12月29日 |
復旧日付 | 1988年8月4日 |
盗難場所 |
マルタ共和国、バレッタ 聖ヨハネ准司教座聖堂 |
見積価格 |
不明
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泥棒が学部つから外した後に損傷し、1990年に復元された。
《女性-黄土色》ウィレム・デ・クーニング
作者 | ウィレム・デ・クーニング |
盗難日付 | 1985年11月27日 |
復旧日付 | 2017年 |
盗難場所 |
アメリカ、アリゾナ州 アリゾナ大学美術館
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見積価格 |
盗難時は40万ドルの保険価格。 改修までに1億ドル以上に増加 現在は1億6000万ドルの価値。 |
美術館オープン直後に、額縁から抜き取られた。疑いのあるカップルの似顔絵が広く配布されたが、結局特定できなかった。2010年代に疑いのあった夫婦が亡くなった後、
アンティーク点に売却された夫婦の遺産から絵が見つかった。現在復元中である。
《叫び》エドヴァルド・ムンク
《叫び》はアート泥棒の標的によくされる。1994年にオスロ国立美術館が所有するバージョンが盗難に遭い、数カ月後に取り戻した。2004年にムンク美術館が所有するバージョンとほかに《マドンナ》も盗まれている。
《赤いベストを着た少年》ポール・セザンヌ
ビュールレ・コレクションで価値の高い作品の1つ。伝統的なイタリア人の服装の少年を描いた作品。ほかにの作品とともに盗まれた。セルビアで取り戻した。
《ルドビク・レピックと彼の娘》エドガー・ドガ
ビュールレ・コレクションで価値の高い作品の1つ。ほかの3作品とともに盗まれた。セルビアで取り戻した。
■参考文献
・https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_stolen_paintings、2020年2月10日アクセス