【美術解説】チャップマン兄弟「現代悪趣味彫刻」

チャップマン兄弟 / Jake and Dinos Chapman

現代悪趣味彫刻家


概要


ジェイク・アンド・ディノス・チャップマンはイギリスの現代美術家、彫刻家。兄のディノス・チャップマン(1962年 - )と弟のジェイク・チャップマン(1966年 - )が共同で作品を制作している。"チャップマン兄弟"の愛称で親しまれている。

 

彼らは主題として意図的にショッキングなものを採用することが多い。たとえば2008年にはアドルフ・ヒトラーのオリジナルの水彩画を購入して、ヒッピー・カルチャーのモチーフをその絵に加筆した作品を展示した。

 

1990年代なかばにはYBAに参加。フランシスコ・デ・ゴヤのエッチング《戦争の惨禍》をもとにした立体や、顔の一部が性器になった《ファック・フェイス》など、複数の人体の胴体や頭部が奇形的なかたちで連結した彫刻作品で人々に衝撃を与えた。

 

2人はターナー賞にノミネートされたこともある。