ハンター・バイデン / Hunter Biden
「すべてのものはつながっている普遍的真理」を描く
概要
生年月日 | 1970年2月4日 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
ジャンル | アウトサイダー・アート、抽象芸術、シュルレアリスム |
ロバート・ハンター・バイデン(1970年2月4日)は、アメリカ合衆国の芸術家、弁護士、実業家、ロビイスト。第46代アメリカ合衆国大統領ジョー・バイデンの次男。
2020年に起きたスキャンダラスの後、ハンターは表舞台から姿を消し、フルタイムの芸術家へ転身。バイデンは子どもの頃から趣味で美術制作をしているが、これまで正式な美術教育を受けていないためアウトサイダー・アートに分類される。
ハンターの作品は、キャンバス、金属、日本のユポ紙などを用いて、写真、絵画、コラージュ、詩などの要素が重層的に構成されている。
また、幾何学的な抽象的なものやパターンで埋め尽くされ、草間彌生のような幻視芸術的でもある。木や葉、腕を伸ばしたような体の一部を描いた作品もある。
ハンターは、抽象化された比喩的な形態に惹かれ、スイスの精神科医カール・ユングのパターンベースの作品に影響を受けている。また、草間彌生、ショーン・スカリー、マーク・ブラッドフォード、デイヴィッド・ホックニーの作品を愛している。
ハンターは「私は感情や感覚から絵を描くことはありません。それはどちらも非常にはかないものだと思います。私にとって絵画とは、普遍的な真理を浮かび上がらせるためのものなのです」と話している。
ハンターにとって「普遍的な真実」とは、「すべてのものがつながっている」ということであり、私たちの五感をはるかに超えて、私たちすべてをつなぐ何かがあるということです」「私が本当に魅了されるのは、マクロとミクロのつながり、そしてこれらのパターンがどのように何度も繰り返されるのかということです」と話す。
右派からは酷評され、左派からは無視されてきた物議を醸す人物である彼にとって、その普遍的な真実とは一体何なのだろうか。
昨年2月、ハンターはニューヨーク・タイムズ紙に、絵を描くことで正気を保っていると語っているが、その動機はより重要になっている。
2021年秋にニューヨークのジョルジュ・ベルジェス画廊で初個展を予定。ベルジェスによれば、価格はドローイング作品の75,000ドルから大規模な絵画の500,000ドルまでの範囲になるという。
■参考文献
・https://news.artnet.com/art-world/hunter-biden-gallery-show-1979790、2021年7月14日アクセス