タリバンに黒く塗り潰された女性ポスター / Female poster blacked out by the Taliban
イスラム法による近代「女性の権利」の否定
『タリバンに黒く塗り潰された女性ポスター』は、アフガニスタンの首都カブールを制圧したイスラム系の武力勢力タリバンによるストリート・アート。
広告ポスターの改ざんは、ストリート・アートの定義によれば「Subvertising(サブバータイジング)」を使う独特なスタイルで、KAWSがよく使っている。
アフガニスタンのカブールでは、女性の権利をめぐって女性たちが抗議活動を行われているが、その最中、カブールにある美容院に貼られている女性の写真ポスターがスプレーで汚され、顔を黒く塗りつぶされた。
タリバンは8月18日火曜日、「女性の権利を尊重する」と宣言していたが、「それはイスラム法の規範の範囲内でなければならない」と付け加えていた。
ドーハの政治事務所でタリバンのスポークスマンを務めていたスハイル・シャヒーンは、「女性は初等教育から高等教育(つまり大学)まで受けることができる。私たちはこの方針を国際会議、モスクワ会議、そして今回の(アフガニスタンに関する)ドーハ会議で発表した」と述べた。
1990年代のタリバン政権下では、女子校は閉鎖され、働くことを禁じられ、公共の場ではブルカの着用を強制された。