【作品解説】ウィレム・デ・クーニング「インターチェンジ」

インターチェンジ / Interchange

300億以上の世界で最も高額な油彩作品


概要


作者 ウィレム・デ・クーニング
制作年 1955年
メディア カンヴァスに油彩
サイズ 200.7×175.3cm
所蔵者 ケネス・グリフィン

《インターチェンジ》は1955年にウィレム・デ・クーニングによって制作された油彩作品。2015年にデヴィッド・ゲフィン財団が、アメリカのヘッジファンドマネージャーであるケネス・グリフィンに個人間取引で3億ドルで売却したことで、2015年当時、最も高額な油彩作品として記録を更新した。現在は作品はシカゴ美術館に貸出し展示が行われている。

 

《インターチェンジ》は抽象表現主義の代表的な作品で、作品全体は躍動感に満ちている。画面にはいかなるオブジェクトもなく、「悲しい」や「嬉しい」など特定の感情をはっきり描写しているわけでもない。それにも関わらず、鑑賞者にはダイナミズムや動きの感覚を呼び起こすよう意図して描かれている。

 

激しい筆のストロークと計算された構図の本作は1955年に描かれたものであるが、この作品は1940年代から1950年代にかけてのクーニングの主題や技術を融合した完成度の高い作品である。


■参考文献

Interchange (de Kooning) - Wikipedia、2017年6月22日アクセス

Most Expensive Willem de Kooning Art Pieces Sold at Auctions | WideWalls、2017年6月22日アクセス