【美術解説】C215「フランスを代表するストリート・アーティストの巨匠」

C215

フランスを代表するストリート・アーティストの巨匠


NYブルックリンにあるC215のステンシル作品。Wikipediaより。
NYブルックリンにあるC215のステンシル作品。Wikipediaより。

概要


クリスチャン・ギュミー。Wikipediaより。
クリスチャン・ギュミー。Wikipediaより。
生年月日 不明
国籍 フランス
ムーブメント ストリート・アート

C215ことクリスチャン・ギュミーはフランスのストリート・アーティスト。パリを拠点に活動しており、現在非常に人気を高めており、"バンクシーに対するフランスのアンサー"と評価されている。

 

C215はおもにステンシルを使った絵画を制作している。彼の最初の作品は2006年に公開されたが、20年以上(2011年時点で)のキャリアを持つグラフィティ・アーティストである。C215の作品はおもに人物肖像画のクローズアップで構成されている。

 

C215の主題はおもにホームレス、物貰いなどの人々、難民、ストリート・チルドレン、老人である。扱う主題の背景的根拠は「社会から見捨てられがちな人たち」に対して注意を払うことにあるという。また、猫もC215が頻繁に扱う主題の1つである。

 

C215は非常に多作なストリート・アーティストとして知られており、世界中の都市で彼は作品を制作している。彼の作品はバルセロナ、アムステルダム、ロンドン、ローマ、パリ、オスロ、コロンボ、モロッコのさまざまな都市に見られる。

 

2014年10月、17盛期の宗教建築やカラヴァッジョへの関心がきっかけでC215はマルタ島のバレッタを訪れた。そして、マルタ島内の郵便ポストにさまざまなストリート・アート作品を描いたが、マルタ郵便局は数日後に彼の作品を消した。ヴァレッタ・アレクセイ・ディングリ市長を含めさまざまな人々が彼の作品を消してしまったマルタ郵便局を批判している。

 

C215はストリート・アートだけでなく、ギャラリー経由で作品を正式に販売するため、木やキャンバスを使った般的な絵画の制作も行っており、自身の作品を宣伝するため何度も個展をギャラリーで開催している。

 

娘のニーナは彼のステンシル作品の人気主題の1つである。彼女もまた父と同じくステンシル・アーティストとして活躍している。

チュニジアの壁に描かれた作品。Wikipediaより。
チュニジアの壁に描かれた作品。Wikipediaより。


■参考文献

Djerba Er Riadh Street Art 18 - C215 (street artist) - Wikipedia、2019年6月25日