レオナルドの熊の絵がオークションに出品
最高額の1600万ドル以上で落札予定
概要
レオナルド・ダ・ヴィンチの『熊の頭部』のドローイング作品が、7月のクリスティーズのオークションに出展される予定で、1600万ドル以上で落札されると予想されている。
ピンクベージュの紙に銀筆で描かれた「熊の頭」は、英国王室コレクションやチャッツワースのデボンシャー・コレクションを除いて、個人に所有しているレオナルドの8枚以下のデッサンのうちの1枚と見なされている。
もし、このドローイング作品が見積通りの価格で落札されれば、古典巨匠の新記録となる。ドローイングの最高額は、2001年の『Horse and Rider(馬と騎手)』で、1100万ドル以上で落札されている。
クリスティーズ・パリの古典巨匠班の国際部門長であるスティーン・アルステンスは、「レオナルドが描いた最後のデッサンの一つであり、市場に出回ることが期待される『熊の頭』が、7月に新記録を達成すると確信しています」と述べている。
この絵の元の所有者は、イギリスの画家トーマス・ローレンスで、1830年に彼が亡くなると、彼のディーラーであるサミュエル・ウッドバーンに引き継がれ、1860年にクリスティーズに2.50ポンド(3.50ドル)で売却されたとオークションハウスは発表している。
■参考文献
・https://nypost.com/2021/05/08/da-vinci-drawing-expected-to-fetch-over-16m-at-auction/、2021年5月10日アクセス