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【美術解説】バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)

バレエ・リュス / Ballets Russes

20世紀で最も影響力のあるバレエ団


概要


バレエ・リュスは、1909年から1929年までヨーロッパと南北アメリカで公演活動を行ったパリに本部があったバレエ団。別名ロシア・バレエ団。今日のモダンバレエの基礎。20世紀の最も影響力のあるバレエ団とみなされている。

 

設立者で興行主はロシア出身のセルジェ・ディアギレフだが、革命が混乱させたロシアでは一度も公演はなかった。

 

バレエ・リュスの舞台デザインにはワシリー・カンディンスキーパブロ・ピカソアンリ・マティスなど、当時の前衛芸術家たちが多数参加していることで知られており、ディアギレフは、美術、文学、演劇、音楽、バレエの融合を目指していたという。作曲家ではイーゴリ・ストラヴィンスキー、クロード・ドビュッシー、セルゲイ・プロコフィエフらが参加。衣装デザイナーにココ・シャネル、レオン・バクストらが参加している。

 

彼のおかげで近代美術の各ジャンルが出会い、交流し、裾野は広がっていった。ディアギレフが1929年に死去すると、そのまま解散。