artnet「世界最大のアート販売サイト」

アートネット / artnet

インターネット最大のアートマーケット


概要


設立 1989年
本社 ニューヨーク、ベルリン、ロンドン
産業 アート・マーケット
重要人物 ヤコブ・パブスト(CEO)

「Artnet.com」は、米国ニューヨークに本社を置くアートネット・ワールドワイド・コーポレーション(Artnet Worldwide Corporation)が運営している世界最大の美術売買サイト。

 

フランクフルト証券取引所に上場しているベルリンに本社を置くドイツの上場企業であるアートネット社(Artnet AG)が所有している。2015年には、アートネットは新規登録数が120%増加し、販売された作品点数が顕著に増加。

 

本社はアメリカのニューヨークに存在する。所有はドイツを基盤にしている株式会社「Artnet AG」。この会社はフランクフルト証券取引所に登録されている。ほかに、ロンドンに小会社「artnet UK Ltd.」が、パリに小会社「artnet France sarl」が存在する。 

社史


同社は1989年に、フランスのコレクターのピエール・サーナットが「セントレックス株式会社」という社名で立ち上げる。彼はもともとソフトウェア開発者で市場価格と関連する芸術作品の画像をデータベース化するソフトを開発していた。

 

ドイツの美術商であるハンス・ノイエンドルフが、1990年代に同社に投資を行い経営に参加。1992年に会長となり、1995年にCEOとなり、同年社名を現在の「アートネット・ワールドワイド・コーポレーション」に変更。

 

1998年に事業は「Artnet AG」が引き継がれる。ノイエンドルフの息子のヤコブ・パブストが2012年にCEOとなる。

ウェブサイト


美術品だけでなく、装飾芸術やデザインも取り扱う。透明性を重視しており、ユーザーが美術品を調査したり、ギャラリーに直接連絡したり、美術品市場の価格を知ることができるようにしている。

 

2008年にオンライン・オークション・プラットフォームの提供を開始。現在オークションが同社の主要サービスとなっている。2008年10月、Artnet はフランス語のウェブサイト artnet.fr を開設した。また、フランスのアート市場の批評的な概観を提供するフランス語の雑誌も発行している。

 

2014年2月にはアートワールドの最新ニュースを24時間配信する「Artnet News」を開始。元Louise Blouin Mediaの編集長であるベンジャミン・ジェノッキオが編集長に就任した。なお、2017年11月、ベンジャミン・ジェノッキオは、主にArtnetの編集長時代に発端となるセクハラ行為を複数の女性から告発された。

サービス


この事業の主なサービスは、アートネットのオンラインオークションである。アートネット美術・デザイン価格データベース」と「アートネット装飾美術価格データベース」には、1700以上の国際オークションハウスから1985年までの1,000万件以上のオークション落札結果が収録されており、美術品の価格を網羅した最も包括的なデータベースとなっている。美術品の市場価値や長期的な価格推移をオンラインで調べることができる。

 

もう一つの重要な製品は、世界中のギャラリーとコレクターをつなぐオンラインプラットフォームであるArtnet online Gallery Networkである。世界中に35,000人以上のアーティストと2,200の国際的なギャラリーを擁する。この種のネットワークの中では最大のものであり、幅広い視聴者を集め、真剣なコレクターと初めての購入者の両方から問い合わせが寄せられている。 コレクターは、アーティスト、ムーブメント、媒体で検索し、出品者に直接連絡を取ることができる。

 

このようなサービスは、電子メールによる新着作品のお知らせ、オンラインオークション、アーティスト作品カタログのデジタルライブラリー、分析レポート、国際展カレンダーなどのサービスによって完結している。

コラボレーション


2004年には、アートネットと国際的なオークションハウスであるサザビーズとのコラボレーションが始まった。 2007年には、アートネットとアートバーゼル/アートバーゼル・マイアミビーチとの緊密なコラボレーションが始まった。 アートネットはまた、世界の主要なアートフェアの多くと提携している。