【美術解説】エイミー・ソル「乙女の夢の世界」

エイミー・ソル / Amy Sol

乙女の夢の世界


概要


 

エイミー・ソルは韓国系のアメリカ人画家。ネバダ州のラスベガス在住。ロバート・ウィアムスが定義した「マンガタッチの抽象シュルレアリスト」であり、現在ポップシュルレアリスム・ロウブロウをベースに活動している。

 

オードリ・カワサキと同じくウッドパネルをキャンバスとして用い、ウッドパネルの木目そのものを抽象的な視覚効果を絵画に取り入れているのが特徴で、また物語性神秘的な人物の2つの要素を統合した構図が彼女のオーソドックスなスタイルである。日本のマンガ家である村田蓮爾やデンマークのイラストレーターのカイ・ニールセンから影響を受けているという。

 

ソルの作品は、夢のような世界に生きる若い乙女や空想上の生物がよく現れ、生物たちは少女の神秘的なパートナーであり、仲がよく、互いにコミュニケーションをしている。それは「ペット」ではなくむしろ「友だち」「パートナー」という感覚である。異国風の背景には植物、木々、霧、もや、雲、花、丘陵が描かれる。

 

・公式サイト:http://amysol.com/