長井朋子
「川のことを考える」
作者 | 長井朋子 |
制作年 | 2009年 |
サイズ | 112cm × 146 cm |
メディウム | キャンバスに油彩、アクリル、ラメ |
来歴 |
・2009年に小山登美夫ギャラリーから直接購入 ・おそらく展示されたことはない |
所蔵先 |
アートペディア |
帰属と認証
長井朋子自身のInstagramに作品写真がアップロードされている。
概要
《しだれざくら》2013年など、長井朋子の大キャンバスサイズでよく見られる、反時計回りに絵画全体が台風のように左巻きの渦を巻いている作品。全体が緑だが、少女の服や川を流れる花がピンポイントで「赤」で強調されている。代表作として歴史的に刻まれるであろうマスターピースのひとつ。
画面右上には、ダリのような白いよくわからない白イタチのような生物が木の枝から少女を眺めている。その下には長井作品にはかかせないクマがいる。そして、画面左下の赤い花が流れる川は黒い不穏な雰囲気を漂わせている。
少女は川に手を入れ心地よさそうに何かをかんがえている。少女の顔の横にはよく見るとメジロのような鳥がいる。
なお、長井はアンリ・マティス作品に影響を受けていることは明白であり、ブログなどでも何度か言及している。マティスの色使いや構図と比較することで、長井作品も読み解きやすくなる。描かれるキャラの表情および色使いは、マリー・ローランサンやその影響を受けたいわさきちひろとよく似ている。
アトリエで過ごしてきた時間は、
ももいろで薔薇色で、魔法です。
“桃色のアトリエ”という、マティスの作品があります。とても大好きな作品です。
12年間で、幾つかのアトリエを持ちましたが、どの場所も、いとおしい空間でありました。
沢山の日々から生まれた作品、とっても昔のものも発表されます。
もちろん新作もです。
ドキドキのわくわくです。