巨大化する現代アートビジネス
世界標準のアート業界概観を一望するのに最適
概要
約7兆6200億円規模のアート業界を動かしている「100人」とは?
人気アーティストはいかに生みだされるのか?
億万長者はなぜアートに大金をつぎこむのか?
アートにどのように値段がつくのか?
リーマン・ショックもなんのその、世界最大の近・現代アートの見本市「アート・バーゼル」の売上規模は4日間で数百億円。ジェフ・クーンズの作品1点に60億円近い値がつくなど、現代アートの落札額は高値を更新しつづけている。バーゼル、ヴェネチア、NY、ロンドン、パリ、ベルリン、マイアミ、上海を総力取材! 画商・ギャラリスト、競売人、学芸員、投資家、セレブ、コレクター、ジャーナリスト……アート界を牛耳る「100人」の思惑が入り乱れる〝アートの現場”に果敢に斬りこむノンフィクション!
中国とアメリカが80%近くを占める現代アートの競売市場で日本は1%未満…日本はなぜ立ち遅れたのか? 「アート界の構造」を知れば、その理由が見えてくる。
「現代アートの競売・都市別売上ランキング」
1位 NY・アメリカ
2位 北京・中国
3位 ロンドン・イギリス
4位 香港・中国
5位 上海・中国
6位 パリ・フランス
7位 広州・中国
8位 南京・中国
9位 杭州・中国
10位 台北・台湾
(『アートプライス年報2014』より)
感想
ハワード・S・ベッカーが提唱した「アート・ワールド」の世界観や構造(アーティストたちはどのように評価されていくかなど)を、2000年以降の現代美術業界を例に解説したような本。
画商、コレクター、アドバイザー、キュレーターなど、芸術家よりもむしろ"芸術家を取り巻く人物"にスポットを当て業界を解説している。
業界人なら知らないとまずい主要アートフェア、主要国際展、100人の主要業界人リストなど、これから現代美術家として世界標準活躍したい人や業界に参入したい画商やコレクターにとって必読となる情報がまとまった良書。
単行本: 319ページ
出版社: 紀伊國屋書店 (2015/7/16)
言語: 日本語
ISBN-10: 4314011300
ISBN-13: 978-4314011303
発売日: 2015/7/16
商品パッケージの寸法: 18.8 x 13 x 2.4 cm