【美術解説】草間彌生「草間彌生とファッション」

草間彌生とファッション

クサマ・ファッション・カンパニー


1968年に草間は、クサマ・ファッション・カンパニーを設立。アメリカのデパートブルーミングデールズに用意された"クサマ・コーナー"で前衛的なファッションの販売を始めた。

フェラガモとコラボレーション


2008年にイタリアのブランドサルヴァトーレ・フェラガモは、同ブランド創立80周年と銀座本店5周年を記念して、草間彌生とコラボレートした特別限定バッグ「マリーサ」を200個制作。

コラボレート限定バッグ「マリーサ」とセットで販売する財布。価格は493,500円。
コラボレート限定バッグ「マリーサ」とセットで販売する財布。価格は493,500円。

auブランド"iida"とのコラボレーション


2009年に草間はauブランド"iida"とのコラボレーションを行い、「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」「宇宙へ行くときのハンドバッグ」「私の犬のリンリン」を販売。

 

「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」は、携帯電話と箱型の置き台がセットになった作品。草間氏が1965年に発表した「Infinity Mirror Room-'Phalli's Field」の世界を再現している。

 

白のドットで埋め尽くされた不可思議な箱にはスコープが取り付けられ、そこから中をのぞき込むとドットの渦の空間が無限に広がり、その中にドットと突起に埋め尽くされた携帯電話が入っている。

 

「私の犬のリンリン」は一見すると犬のオブジェに見えるが、背中のフタを開けると犬のリンリンと同じ柄の携帯電話が収納されているという作品。草間氏が2004年に発表したインスタレーションの「Hi! Konnichiwa (Hello !)」をルーツにしている。

 

「宇宙へ行くときのハンドバッグ」は、1985年の「Handbag」を鮮やかに再現したというデザインのハンドバッグ型携帯電話。

「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」
「ドッツ・オブセッション、水玉で幸福いっぱい」
「私の犬のリンリン」
「私の犬のリンリン」
「宇宙へ行くときのハンドバッグ」
「宇宙へ行くときのハンドバッグ」

ルイ・ヴィトンとのコラボレーション


2011年に草間は、ランコムから6種類の限定リップグロスをデザイン。

 

同年、ルイ・ヴィトンとコラボレーションプロジェクト「ルイ・ ヴィトン ヤヨイ・クサマ コレクション」を開始。マークジェイコブスとルイ・ヴィトン上で靴、時計、アクセサリー、バッグなどコラボレーション商品を展開。

 

また、草間彌生とルイ・ヴィトンのコラボレーション商品のポップアップショップが伊勢丹新宿店本館に展開もされた。ショップと合わせ、草間彌生の作品の象徴的なモチーフを落とし込んだ15面にわたるウィンドウ・ディスプレイが出現した。

ランコムと草間彌生コラボのオリジナルメイクアップボックス
ランコムと草間彌生コラボのオリジナルメイクアップボックス
LOUIS VUITTON - YAYOI KUSAMA at ISETAN
LOUIS VUITTON - YAYOI KUSAMA at ISETAN

ウンナナクールとコラボレーション


2012年にはワコールの子会社ウンナナクールとコラボレーションしたランジェリーを発売。「カボチャ、カボチャ、カボチャ」「ラブ・フォーエバー」「ボディ・フェスティバル」「蝶の乱舞の中に消滅するあなた」などのデザインを発表。