睡眠 / asleep
赤と緑の間に眠る女
概要
「眠る女」は1932年にパブロ・ピカソによって制作された油彩作品。シリーズもので多数の作品が存在する。「眠る女」シリーズでモデルになっているのは愛人マリー・テレーズ。
睡眠する横顔は、赤と緑の2色の大胆で強烈なカラーの間で完結に表現される。黒い太い墨のような輪郭線はフォーヴィズムを思い起こす。
注意すべき点はマリーの手。彼女の大きな尖った爪は“野生的プリミティヴィズム”を表している。これは人生におけるシンプルさと純粋さこそが信念である。美しさと醜悪さの融合はピカソを魅了し、ピカソが作品内によく描くテーマである。