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【作品解説】マン・レイ「贈り物」

贈り物 / The gift

実用的なオブジェを非実用的なものへ


マン・レイ「贈り物」(1921年)
マン・レイ「贈り物」(1921年)

概要


「贈り物」は、1921年にマン・レイによって制作された作品。レディ・メイド作品にあたる。この作品はパリでのマン・レイでの初個展の開催日の午後に作られた。

 

シンプルで実用的なオブジェクトの代表であるアイロンに、全く異なる性質の鋲を14本取り付けることで、非実用的なオブジェへと変えて見せた。これは、マン・レイの実家が仕立屋であったことと関係するものだと言われている。

 

もともとは画廊のオーナーへプレゼントするために制作されたもので、展示リストにはなかった。オープニングの展示終了数分前に設置されたものだが、大変な注目を集めた。しかし、その日に盗まれてオリジナルは消失してしまう。

 

1974年に5000個限定のレプリカが制作されている。

 

 


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