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近代美術と現代美術の基礎知識

美術の流れを語るとき、しばしば「近代美術」と「現代美術」という言葉が登場します。似ているようでいて、その意味は大きく異なります。近代美術は19世紀後半から20世紀半ばにかけて、西洋を中心に誕生した新しい表現の数々――印象派からキュビスム、シュルレアリスムへと続く革新の時代を指します。一方、現代美術は第二次世界大戦後から今日に至るまで、国やジャンルの境界を越えて拡張し続ける表現の総称です。
この二つを理解することは、美術史をたどるだけでなく、私たちが生きる時代の感性を知る手がかりにもなります。

Q:近代美術とは何か? 現代美術との違いは?


A:伝統的で写実的な宗教絵画を描くことに反発した19世紀後半から現代にいたるまでの美術です。

近代美術(モダンアート)は、実験精神を重視し、過去の伝統的な美術様式から脱しようとした思想や様式を抱いた芸術作品。期間としてはおおよそ1860年代から1970年代までに制作された作品で、それ以降は現代美術と区別される。写実的な初期印象派から脱しようとした後期印象派や新印象派、またリアリズムから脱しようとした象徴主義が近代美術の源流とされている。

クロード・モネ《印象、日の出》1872年
クロード・モネ《印象、日の出》1872年

Q:前衛美術とは何?古典芸術や近代美術とは何がちがうの?


A:近代美術とほぼ同じ意味ですが、美術以外の表現形式(映画、音楽、ダンスなど)まで幅広く含まれます。

近代美術と同時に現れたのが「前衛芸術」と呼ばれるものである。前衛(アヴァンギャルド)とは、おもに芸術、文化、政治の分野における実験的、革新的な作品や人々のことを指す言葉である。芸術や文化における前衛表現の特徴は、現在の規範や常識と思われている事象の限界点や境界線的な部分を前面に押し出す、または越境する傾向が見られる。

Q:現代美術とは何か?近代美術や前衛美術と何が違うの?


A:近代美術から生まれ近代美術を批判する美術です。ポストモダン・アートやコンテンポラリー・アートともいいます。

第二次世界大戦後になると、ポストモダンアートという言葉が現れる。ポストモダンアートとは、近代美術の側面を否定、または近代美術の余波から発展した芸術運動である。一般的には、インターメディア、コンセプチュアル・アート、インスタレーションなどが代表的なポストモダンアートとみなされている。現代美術(コンテンポラリー・アート)とも呼ばれる。

マリーナ・アブラモビッチ「The Artist Is Present」2010年
マリーナ・アブラモビッチ「The Artist Is Present」2010年

Q.21世紀の現代美術の流れを教えて


A:金銭、表現媒体の自由、無教養、ロックンロール、都市文化の5つの波を融合したものになります。

近代美術(モダンアート)は、実験精神を重視し、過去の伝統的な美術様式から脱しようとした思想や様式を抱いた芸術作品であり、期間としてはおおよそ1860年代から1970年代までに制作された作品で、それ以降は現代美術と区別されます。

 

写実的な初期印象派から脱しようとした後期印象派や新印象派、またリアリズムから脱しようとした象徴主義が近代美術の源流とされています。

 

近代美術と同時に現れたのが「前衛芸術」と呼ばれるものである。前衛(アヴァンギャルド)とは、おもに芸術、文化、政治の分野における実験的、革新的な作品や人々のことを指す言葉です。

 

第二次世界大戦後になると、ポストモダンアートという言葉が現れます。ポストモダンアートとは、近代美術の側面を否定、または近代美術の余波から発展した芸術運動です。一般的には、インターメディア、コンセプチュアル・アート、インスタレーションなどが代表的なポストモダンアートとみなされている。現代美術(コンテンポラリー・アート)とも呼ばれます。

 

さて、近未来に起こるであろう5大アートの波について、深く掘り下げ、分析していきましょう。その波とは「オークション」「無制限のメディウム」「アウトサイダー・アート」「ロウブロウ・アート」「アーバン・アート」です。

 

最終的に5つの波の行き着く先は1つの場所「ヴァンダリズム」に集結するでしょう。この一連の流れを私は「無制限の芸術戦(超限芸術戦)」と呼びます。

 

1波:価格がすべてを決める!「アート・ワールド」

2波:写真、ファッション、トイ、SNS、ビデオゲーム「無制限のメディウム」

3波:無教養の美術「アウトサイダー・アート」

4波:ロックンロール「ロウブロウ・アート」

5波:都市文化「アーバン・アート」

 

かつて、ダダイスムは第一次世界大戦下の鬱屈した現実の反動として発生した。おもに伝統的な美学を拒絶し、政治的には反戦を主張する運動でした。

 

ダダイズムのような流れが起きつつあります。2019年、世界中のストリートで一斉に巨大な抗議デモが同時発生しました。この現象を「2019年抗議デモ」もしくは「2019年グローバル・プロテスト・ウェーブ」という。21世紀のアート・ウェーブの1つは抗議から始まりました。

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